出産や子育てなどで看護師のお仕事を一度離れた場合、どうしてもブランクが長くなってしまい、ブランクが長いので復職するのが不安になってしまいますよね。

「ずっと働いていなかったから、今の医療現場についていけるかな」
「仕事とプライベートを両立できるかな」
「ブランクが長いから、就職先が決まるか心配」

など。看護師は、ミスが許されないお仕事です。

一度は看護師を経験していても、現場から長く離れていると復職に不安を感じる人が多いと思います。

しかし、こうした不安への対処法は意外にシンプルで、“情報を収集すること”なんです。

たとえば、医療現場についていけるかが不安なら、最近の医療現場を知ったり。どんな職場なら不安を感じにくいかを考えたりするといいでしょう。

このように、必要な情報を知っていけば、潜在看護師が抱えている不安は軽減していくことができます。
看護師の人手不足が深刻化している状況なので、国の政策としても復職する看護師の数がどんどん増やすために支援する体制は整っていますから、、安心してくださいね。

では、看護師の復職のためにはどのように進めたほうがいいのでしょうか?

看護師へ復職するために、家族に相談

出産や子育てがきっかけで看護師のお仕事から離れていた場合、復職後には生活が変化してこれまでのように勤務をすることが難しくなりますから、あらかじめ家族と話しておきましょう。

例えば、子供がいない人なら夜勤をしてもそれほど問題ありません。また、残業もこなす事ができます。しかし、子供がいると生活は大きく変わります。

幼稚園の送り迎えや夫や子供のご飯を作ることは、うまくスケジュールを組むことができますが、子供の急な発熱や幼稚園からの急な呼び出しなど予想外の出来事は必ず起こるものですから、看護師に復職して子育てとの両立を目指すのであれば、準備と心構えをしておくことが、無理なく両立に成功する一歩です。

育児と両立して看護師復職を上手に成功させるコツとは?

看護師復職への一歩。先輩ナースおすすめの本、テキスト、アプリ

看護師へ復職をするために再就職先を探す看護師さんの中には、ブランクが空いたことで自信を失ってしまって、不安な看護師さんも多いと思います。

そんな時は、勉強をすることで一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

看護師の知識を復習することで「そうそう、そうだった。」など現役の記憶が戻ってきて、だんだん自信も戻ってくるはず。

以下に紹介するテキストは先輩ナースが復職をした際におすすめの本とテキストですから、まずは手にとってみてはいかがでしょうか?

イメージしながらおさらいできる!
『完全版ビジュアル臨床看護技術ガイド』/照林社

ブランクが長ければ長いほど、基本や基礎を忘れてしまいがち。とくに看護技術は、頭ではわかっているはずなのに、いざ臨床となるとなかなか動けないものです。そのため、必要な物品や手技などは、しっかりと復習しておくようにしましょう。

こちらの本は必要な看護技術51項目が掲載されていて、写真でわかりやすく解説されているので、イメージしながら学べる1冊です。細かい部分は働く職場によっても違いがありますが、基本を理解しておけば不安は減らせると思います。

「パッ」と出てこないときに!
『検査値の読み方 ポケット辞典』/成美堂出版
検査値のデータを見ても、基準値が「パッ」と出てこないのがブランクの現実。ですが、この本はポケットにも入るサイズ。パッと確認することができるので、あなたの助けになるはず。

辞書のように使って効果的に復習!
『レビューブック』/メディックメディア
看護学生の必須アイテムである「レビューブック」ですが、これがかなりのお役立ち本。解剖学から疾患、検査、看護など、要点がギュッと詰まっているのでなにかと便利です。ちょっと知りたいことがあると、辞書のように幅広く使えますよ。

看護の知識を全般的に復習できる!
潜在看護師復職支援テキスト」 へるす出版
日常生活の援助に加え、無菌操作や褥瘡処置など、基礎看護技術を幅広くカバーした本です。小児看護・母性看護など対象別看護の項もあり、看護の知識を全般的に復習できます。

看護師の日常的に使う技術を手順だけでなく根拠からしっかり学べる!
「看護技術がみえる vol.1基礎看護技術 & vol.2臨床看護技術」 メディックメディア
写真やイラストをふんだんに使い、看護師が日常的に行う手技をわかりやすく解説したテキスト。医師や看護師からのアドバイスもあり、手順だけでなく根拠からしっかり学べる内容になっています。

●フルル大辞典
フルル大辞典は、医学略語や用語、疾患名まで検索できる無料の看護辞典アプリです。
医療現場で使われている医学・看護略語、カルテ用語、薬、疾患の情報が10,000語以上収録されています。
このアプリで、忘れていた知識を思い出したり、知らない単語を勉強したりしましょう。
フルル大辞典~即引き!看護師の略語・用語・薬辞典10,000語~

●ナースフル 疾患別シリーズ
ナースフル疾患別シリーズは、看護に必要な情報を以下9つの疾患別で学ぶことができます。
・循環器
・小児
・脳神経
・内分泌
・呼吸器
・整形外科
・消火器
・腎・泌尿器
・急変・救急
あなたが復職したいと思っている診療科に関連する情報を、ぜひチェックしてくださいね。
ナースフル疾患別シリーズ

復職で大切なことは「基本」を学び直すこと
復職の際、私は基本や基礎を学び直すことからはじめました。職場で必要なことのほとんどは、基本を応用したもの。だからこそ、基本的な知識や技術が大切だと思っています。
ただ、ブランクがあるぶん、昔と変わっていることも多々ありますので、ぜひ最新の医療知識も交えつつ勉強してみてくださいね。

身につけておきたい看護師の復職スキルとは?

テキストや本、アプリで看護師の知識は戻ってきても、やっぱり復職にするにあたって、採血などの実践から離れているから、復職して活躍できるのか不安を抱えているのは当然。

看護師技術は、実践でこそ身につくものですから経験を積むしかありませんが、復職支援制度を活用することで、採血・注射の演習(模型や医療機器を使用)、点滴・輸血管理等、バイタルサイン、感染予防やスキンケア、急変時の看護等、臨床実習や見学(病棟・訪問看護ステーション・診療所・介護施設・福祉施設など)、心電図の読み方、体位変換・移動、フィジカルアセスメント、心肺蘇生術、薬物療法の補助技術などなど、復職に役立つスキルを身につける事ができます。

復職支援研修では、復職にあたっての心構えや、基礎的な看護ケアについて復習することができるんです。

復職支援研修は、参加費は無料ですし、研修中の保険料や交通費も看護協会が負担してくれることがあるので、気軽に受けられますよ。復職支援セミナーに参加することで、ブランクがあることへの不安をかなり軽減できますから、ぜひ参加してみてください。

復職支援についての詳細はこちら